でっきぶらし(News Paper)

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明日を信じて◎ゴリラ、やっと話し合いの場が・・・

ゴリラが日本の動物園で何頭繁殖しているか御存知でしょうか。私の知る限りでは、わずかに四頭です。それほど実績が乏しいのが現状なのです。
東京都上野動物園ではゴリラの森を作って本来の習性に基ずいた飼育をして繁殖を図ろうとの計画が実行中です。朗報が得られるかどうか、じっくり腰を据えて待ちましょう。思い切って人工授精で、の方法もあります。これは東京都多摩動物公園で実施されましたが、残念ながら失敗に終わりました。
結果はともあれ、座して待たないと言う点では評価されるべきでしょう。更に続けるのは、神経質な動物だけにそれは困難なようです。
この繁殖計画は、決して他人事ではありません。当園にも男盛りと女盛りのゴリラを抱えているのです。早急に手を打つ必要性に迫られています。
中部ブロック圏で、ゴリラを飼育している園が一同に会して話し合われたのが四月下旬です。とにもかくにも、一園の枠を超えての話し合いの場が持たれました。来世紀の動物園ででもゴリラが見れるよう、より具体的に煮詰まるのを願わずにはいられません。
ゴリラ、誠に気むずかしい生き物です。担当者がちょっと長い休暇を取っただけで健康に響きかねないし、当園のように幼獣時からの同居は意識の兄妹化を招いたりもしてしまうのです。
ある動物園の園長がそのような神経の繊細さ、性的欲求の乏しさを嘆いて、将来的には滅びゆく動物であろうと語られましたが、かと言ってこのまま手をこまねいてはいられないでしょう。オスかメスかを他園と交換すれば、一、二頭であれ繁殖を望めるのなら、誰しもそのような方法に異議は盾ヲないと思いますが・・・

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