43号(1985年02月)2ページ
良母愚母 第四回
先日、久しぶりに友の会の会場を訪れました。話には聞いていたものの、むんむんする熱気にはいささか驚きました。年の始めでもあり、お楽しみ袋もあったりして催しがいっそう華やかでいた為になおさらそう感じてしまったのでしょうが、数年前では見られなかった光景です。
会員も三百名を突破したとか、ここ一〜二年かなりの勢いで増え続けている、と聞きました。動物園スクールにおける講義もそうですが、この“でっきぶらし”もかなり貢献していると言うこと。
世辞が入っているにしても、“でっきぶらし”の一面を請け負う者として悪い気はしません。具体的なファンとして存在し、それがどんどん増えてゆくのですから、なおさらです。
感想は、おおむね要約すると、今まで遠くにあった動物が身近に感じられるようになった、どうやらその辺にあるようです。本当にそうであれば、幸いです。良かれ悪しかれそれが目的であり、そこから熱い血の通った動物や飼育係の姿が、浮かび上がってくれればよいのです。
当初の目標は、五十号、それを六十、七十、あるいは八十、九十と伸ばしてゆくのは、具体的なファンの反応、支持次第です。動物はいつもドラマを綴り、語りかけているのですから…。