でっきぶらし(News Paper)

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動物園の1年 後編

 こんな時期にどうして動物園の1年。ふとそう思わなくもありません。年度末を基準にしてまとめて書いて、前編、後編。皆様のお手元に届くのは、どうしても6月、7月になってしまいます。もう少し気の効いた時期に書く工夫もあっていいでしょう。
 が、資料をまとめてくれる獣医、改めて1年を振りかえる自らの余裕、その他諸々の事情を唐ワえると、どうしてもややずれた感じでのまとめになってしまいます。やむを得ないと言ってしまえばそれまでですが、気になるのは眼の前で新しい展開が始まっていることです。
 エリマキキツネザルの出産がビッグニュースなら、再度のアカテタマリンの出産、ブラッザグェノン7年連続の出産、アメリカバイソン・メリーの、母親をしのぐ8度目の出産、いずれも「おおっ」と声をあげたくなる程です。それらがどうしても眼にちらついて、昨年の出来事が陳腐に見えてくることがあります。 
 考えてみれば、いいえ考えなくとも、その眼の前の新しい展開は、1年、1年も積み重ねがあってこそ。そう思えば、力が涌いてきます。やや時期がずれていますが、動物園の1年の後編、力を降り注いで書きあげましょう。

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