46号(1985年07月)2ページ
良母愚母 第6回
動物園を分断するかのように流れている大慈院川をなかなか越えられない、と良母愚母第5回の冒頭で述べました。正にその通りで、超えようとする時に後ろを振り返ると、書き残している様々な話題に気付いて、つい後戻りしてしまいます。
逆に、川向こうからも大きな声で、「早く来いよ。話が古臭くなっちまうぞ!」と呼ばれているような気もします。フルーツコウモリの出産、アカテタマリンの再出産、エリマキキツネザルの出産等、大きな話題が立て続けに続いているからです。
プレッシャーを感じない訳にはいきません。が、嬉しい話題であることには違いありません。ひとつ、ひとつ、じっくり味わせて貰ってから、それぞれの彼女達のお母さんぶり、時にはお父さんぶりも紹介させていただきましょう。まあ、愚母と言わなければならない母親が少ない分だけ、気楽に大慈院川を橋を越えられそうです。