47号(1985年10月)1ページ
シマウマ
白地に黒褐色の縞がある動物―シマウマは、よく知られた動物の一つです。シマウマは、アフリカ東部から南部にかけての広大なサバンナに群れをなしています。日中の暑い時は、茂みの陰に互いに寄りそって日ざしをさけ、夕方になると1頭の雄の指揮のもとに、水を飲みにいきます。この時が一番危険で、皆まわりに気を配り、少しでもその兆しがあると、時速50キロに及ぶギャロップで逃げ出します。
交尾期になると、雄は活発になり、精力的に雌を追います。雄は雌の排泄物のにおいをかぎ、上くちびるをめくりあげ、歯をむき出し、頭をややもちあげ、目を細めて恍惚とした表情をします。この独特な表情を「フレーメン」といいます。
妊娠期間は、345〜390日で、普通1頭です。生まれたばかりの子は、淡褐色の縞をしており、大人になるにつれて濃くなっていきます。
シマウマは、ウマやロバとの交雑も行われています。雄シマウマと雌ウマとの間にできた子はセブロースと呼ばれ、その逆はホーブラと呼ばれています。また雄シマウマと雌ロバの間にできた子はジンキーと呼ばれ、その逆の場合はセブロイドと呼ばれています。