50号(1986年04月)1ページ
新着動物プレーリードッグ
子供動物園の中に新しく小獣舎が完成し、そこにプレーリードッグがお目見えしました。
この動物は、齧歯目リス科に属し、北アメリカ中部高地の草原に生息しています。体長は三十三〜四十二センチ、尾長は、七〜十二センチあり、全体に黄土色をしています。
彼らは、地下に巣穴を掘り、巨大な町をつくることで有名です。一頭のオスと一〜四頭それに二才未満の子からなる群れをつくり生活しています。
リスの仲間であるのになぜ“ドッグ”なんて名前がついているのでしょう。これは、後ろ足でたち、見張りをしていて危険がせまると犬のようにするどい声でなくことからつけられたのです。
彼らは日中に行動し、草を主食としています。動物園では、サツマイモ、リンゴ、ニンジン、青菜、ヒマワリの種、そしてドッグフード(毛づやをよくする為)を与えて飼育しています。
一〜二月にかけて交尾が見られます。妊娠期間は三十〜三十五日で、二〜十頭平均すると五頭ぐらいの子供がうまれます。
小獣舎には、プレーリードッグと同じようなしぐさをするミーアキャットが展示されています。彼らは食肉目ジャコウネコ科に属しています。