55号(1987年01月)1ページ
レンズから見た動物達【マンネリ打破】
「ZOOしずおか」も年四回の発行を重ね、二十号を数えるようになりました。が、回が重なるにつれて大変になってきたのが、主な出来事の写真です。
三ヶ月を一区切りとして、その間に起きた出来事を撮影しているのですが、春と秋の行事が固定化してきている上に、出産する動物も顔ぶれが決まってきています。読者が記憶に残っているであろう内に、同じような写真が載らないように意識してはいるのですが、つい、いつものパターンになってしまい、マンネリを感じずにはいられません。
ある日、ある行事があり、その時に新聞記者の方々に混じって、一緒に撮影させて頂きました。そして、何より驚いたのは意気込みの違いです。
撮影する目的(この場合はヒトであった)に私よりも一歩も二歩も多く近づき、それでも納得がいかないとあれやこれやの注文です。少しでも読者に判りやすい写真わというプロ意識が感じられ、すごいと思うと同時に、私ももっと勇気を持って挑まねば、といささか気負ってしまいました。
それからは、新聞が配達されてくると、記事よりも写真のほうに目がゆき、ああこんな撮り方もあるのかと思ったりしています。それらを糧にして、これからはほんの少しぐらい写真に変化が出てくるかもしれません。御期待!?下さい。
(池ヶ谷正志)