57号(1987年05月)3ページ
レンズから見た動物達【続・人物写真は勘弁して】
来ました。前号でのあれ程の願いも届きませんでした。「ZOOしずおか」22号の2ページの顔写真を又撮らねばならぬ羽目になったのです。
いつ行こういつ行こうで、一ヶ月が過ぎた頃、行事の撮影のついでといっては何ですが、「顔写真」を撮らねばならぬ方が丁度そこにいたので、撮らせて頂くことに―。
ピント、露出はバッチリ。当たり前、今流行のAFカメラです。ところが、背景人物への細かい配慮を欠き、どう欲目に見ても使えない写真ばかりが…。気が重い事は早く済ませたい、そんな一心からのミスでした。
失敗したのでもう一度撮らせて下さいなんて言い辛く、他の人にお願いしてみたけれど、それも駄目。結局、撮り直しするしかなくなりました。
さあ、一回目の時よりも行き辛く、みるみる内に日が過ぎ去って行きました。締め切りまで後10日と迫り、いよいよ度胸を決めて行くしかなくなりました。相手は忙しい身、もう失敗は許されません。
なおプレッシャー、背景や人物の髪、服装の乱れ等は大丈夫か、被写体より私のほうが余程緊張しています。「はい、チーズ」は、私への掛け声!!
やっと撮影終了。出来具合は「ZOOしずおか」22号2ページの顔写真を見てください。カメラは一流、腕は三流、私の未熟さ加減をどうぞお笑い下さいませ。
(池ヶ谷正志)