63号(1988年05月)2ページ
レンズから見た動物達「ドジを繰り返したぁ」
何年写真をやっていても、うっかりミスは何度となく繰り返すものです。特に今回はため息ものでした。
つい先達て、キリンの出産に立ち会うチャンスに恵まれ、子供が生まれ落ちるまでの2時間をしっかり記録。で、撮り終えたフィルムを取り出してみると、カラースライドが入っていると思っていたのに、中身はモノクロフィルムではありませんか。せっかく出産シーンを撮っても、白黒とカラーでは迫力が違います。
がっかり。いつもは中身は何か確認する為に、裏ぶたの所へフィルムケースの一部を切りとって入れておくのですが、それを忘れ、カラースライドを入れたものとばかり思い込んでいたのです。不幸中の幸いか、ISOの感度が違っていなかっただけが救いでした。その後にしたドジはもっと悲惨。被写体と、バックの色とのつり合い、光線の感じ等、慎重にセットして撮影したのに・・・。
またもやモノクロ、しかもカメラ3台ともときては救われようもありません。裏ぶたの表示の入れ替えを忘れ、自分で自分を騙す羽目となったのです。おまけにシャッタースピードは手持ちの限界ギリギリの速さ。結果はブレブレ、モノクロ写真としてさえ使えない有様でした。
初歩的なミスというか、それ以前の問題というか、出るのはため息ばかりです。
(池ヶ谷正志)