でっきぶらし(News Paper)

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友の会コーナー

 12月27日の朝、オランウータンの「良太」と、アジルテナガザルの2匹は、日本平動物園からインドネシアに向けて出発しました。故国では、改めて野生に戻すのが難しいため、民間の動物園に引き取られるそうです。
 寂しくなるけれど、寒さに負けずに元気でいてほしいです。そして、できれば短い期間だったけれど、日本平動物園にいたことをおぼえていてほしいなと思いました。

★シロサイ

 来年は、開園20周年記念としてシロサイが入ることになりました。入園月日、頭数などは、現在のところ、まだ決定していませんが、飼育場所は前にシマウマがいた場所を使用するそうです。そこで今回はシロサイの事について書いてみたいと思います。
 現在のサイは、3亜科4属5種に分類されます。5種の名をあげると、スマトラサイ、インドサイ、ジャワサイ、クロサイそしてシロサイです。体長360〜500cm、肩高160〜200cm、体重2300〜3600kg。5種のサイの中ではシロサイが最も大きく、陸上ではゾウについで大きい動物です。皮膚の色は黄褐色から淡灰色で角が2本あります。この角は、ウシの角のように骨の芯がなく、爪と同じように皮膚の角質でできたもので、一生伸びつづけ、かたいところにこすりつけるとすりへり、また何かの事故で角がとれたりすると、すぐに新しい角が成長をはじめます。
 なぜシロサイという名前がついたのかというと、ボーア人が使っていた幅広い(ロの形をさす)を意味するWijdeという言葉を英語のWhite(白い)に聞きまちがえられたことからつけられたのだろういわれています。
 大型哺乳類はいずれもその数が、減少していますがサイもまた例外ではありません。そして、この減少の原因にはサイが進化の上ですでに衰退に向かっているなかまであるということの他に、人間の力が大きく影響していることも事実です。
 みなさん、来年、よいお年を!

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