でっきぶらし(News Paper)

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動物園の池で見られる野鳥

 世界には約8700種類の野鳥がいると云われています。
 鳥類学者の間でも、学問的立場の違いからある学者の主張する種の数と他の学者の主張する数とが必ずしも一致しないため、種類数に「約」がどうしてもついてしまいます。
 日本では現在までのところ496種類の鳥が記録されています。この場合、日本にすんでいる鳥はもちろんですが、外国の鳥が迷って日本に渡ってきた場合も1種増えたこととして記録されます。
 日本は南北に長くのびた島国なので面積の割には種類が多く、私達が普通見ることが出来る種類だけでも、280種類を数えられます。
 さてこれだけ沢山の種類が、動物園で見られるかと云うと、それは大変難しいのです。動物園でも10年ぐらい前に野鳥観察を、飼育課の職員でした時に76種類の確認が出来ました。
 現在では、それ以上の野鳥が動物園に飛来していると思われます。
今回は、特に園内で簡単に観察出来る野鳥を、上下水禽池周辺を中心に紹介いたします。
 上下水禽池で見られるものとしては、サギの仲間とカモの仲間です。

<サギの仲間>
 現在まで観察されたものでは、ミソゴイ、ゴイサギ、アマサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギなどですが、良く見られるのがコサギ、ゴイサギ、アオサギ、それに時たまチュウサギ、ダイサギなどが見られます。
 特に園内で毎年繁殖しているものとしては、コサギ、ゴイサギそれに県内でも非常に珍しいといわれるアオサギなどです。

<カモの仲間>
 カモの仲間は、冬鳥として9月〜10月にかけて、シベリア、中国などから渡来してくるものが殆んどですが、留鳥として、カルガモ、ヤマガモの一部が一年を通して園内にとどまっていることもあります。
 コガモ、ヒドリガモなどは、冬期間中に最も普通に見られます。
 この他開園以来、上下水禽池にやって来たカモの仲間は、オシドリ、トモエガモ、ヨシガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、アメリカコガモ、シマアジ、ホシハジロなどがあげられます。
 また毎年1月15日には、全国一斉ガン、カモ調査が行われており、動物園でも、1983年以後飛来するカモのカウントを実施しています。過去7年間の飛来数を表にしてみましたで、参考にして下さい。

<過去7年間の渡来数>
種\年 (1983) (1984) (1985) (1986) (1987) (1988) (1989)
オシドリ 1 1 0 0 0 0 0
マガモ 264 326 438 427 592 566 616
カルガモ 155 121 59 50 114 151 81
コガモ 599 307 162 151 142 106 120
ヨシガモ 4 1 0 0 0 0 0
ヒドリガモ 20 17 29 21 31 38 21
オナガガモ 0 0 2 1 1 0 0
ハシビロガモ 0 0 1 1 0 0 3
( 計 ) (1043) (773) (691) (651) (880) (861) (841)

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