昨年　月からキリン舎の新築工事が始まり十二月に完成しました。新しい獣舎は、今までの二部屋から一部屋ふえ、三部屋あります。そのうちの一部屋には、キリンの治療や搬出を考えて、キリンを保定するくふうがなされています。
　床面も、今まではコンクリート仕上げでしたが、今回は土になっています。今まで冬場寒さをふせぐため、また床面のすべりをふせぐため、ワラを切って敷いていました。
　そこで、今回はそれらのことを考えて寝室内の床も土にしてみました。
　また、当園では出産があっても子育てをしてくれず、五回も人工哺育を経験しました。その時、夜間観察をするのに、通路にいすを置き、寒い冬は、厚着して行なっていました。そうした経験から、監視する部屋を一つつくり、ビデオも設置してあります。
　さあ、部屋が完成しました。あとはオスの四郎とペアを組むメスをむかえるだけです。園長と担当の佐野一成飼育課員が、宮崎フェニックスにゆき、むかえるメスを決め、今年一月二十八日夕方、お嫁入りとなりました。
　輸送もスムースにゆき、獣舎への搬入もうまくゆきました。そしてキリンは、お互いに関心があるらしく、オリ越しに、頭を寄せあっていました。搬入するまでいろいろなアクシデントが頭をよぎりましたが、無事に済みほっとしました。
　続いて二月一日より三月一日まで、キリン舎前で、このメスの名前を募集しました。その結果、五千六百五十五票の応募があり、名前の種類は、なんと千七百十三にものぼりました。上位五つの名前は、
・キリコ
・リン
・きき
・キッコ
・きり（キリー）
でした。この中から「キッコ」に決定しました。どうぞ、よろしくお願いいたします。