毎年子だくさんのバーバリシープですが、今年も例年にもれず、たくさんの子供が生まれています。二月、三月の間に、双子が三組生まれました。三つ子も一組生まれたのですが、残念ながら死産でした。双子はいずれもオス一頭、メス一頭です。
　バーバリシープはもともと険しい地形の場所に住んでいる動物ですが、子供を見ていても、その野生の姿をうかがい知ることができます。生まれて間もない子供でも、母親の後について自分の体高の二〜三倍もあるような段差を登り下りします。生後一週間もたてば、もっと大きな段差でも平地を走るかのように苦もなく飛び越えるようになります。
　今年生まれた子供達ももう大人（成獣？）顔負けの活発さを見せてくれています。昨年十二月に十頭程、富士サファリパークに移動して、少し広く感じられるようになった放飼場も、すぐ以前の状態にもどることでしょう。
（高）