今年の春はどこか変、暖かくなったら急に冷え込んだりと、すっきり春の風情を味あわせてくれませんでした。
　と言っても、春には違いありません。論より証拠。そこはかとない春を感じ始めると同時に、日本の気候に馴れ親しんだ動物達がぼちぼちと出産し始めました。
　生まれ故郷は、地球の様々の地。中にはたまたま春に生まれたと言うのもいますが、何年経っても判で押したように４月前後に生まれるのもけっこういます。
　それこそ日本の春に馴れ親しんだことの証明。日本の四季の移り変わりを身を持って味わっていることの証明です。子を守る為に私達に嫌悪を示す親の表情を見ても、暖かく包んでやろうとの飼育係としての親情も湧いてこようと言うもの。
　私達の周囲では、そんな動物達が花盛りです。出産に至るまでの経過、出産してからのアクシデント、見たままに綴ってゆきましょう。