昨年１０月に旧動物病院を取り壊し、その跡地に新しい病院の建設工事が進んでいましたが、この７月いっぱいでほぼ完成に漕ぎ着けました。８月中に検査、引渡しを済ませて、９月から使用を開始する予定です。しかし現在使用中の仮診療室からの引越し、整理などが終わり、実際に新病院が機能を発揮し始めるまでにはもう少し時間がかかりそうです。
　病院がなくなっている間、実はサイ舎の一角を仮診療室として使用していました。ケガをした動物などについてはライオン用の寝室を借りて入院させていました。治療用の機材等はバク舎や倉庫に置かせてもらいました。あちこちに少しずつ居候させてもらいながらすごして来ましたが、やっとサイやライオンにも迷惑をかけることがなくなりそうです。また、工事中は傷ついた鳥獣を保護して動物園に持って来て頂いても収容する場所が無かった為、園外の皆様にも大変御迷惑をおかけしました。
　新病院は日本の動物園でも有数の内容のものですが、その中で働くスタッフの力量と仕事量が伴なわなければただの「箱」になってしまいます。せっかくの「宝」がその機能をフルに発揮できるように努力しなければと意を新たにするこの頃です。
　新病院のくわしい内容については次号ででもお知らせする予定です。
（高）