93号(1993年05月)5ページ
出産(ふ化) それぞれの経過(?U)
慌ただしい日々が続きます。何かちょっと余分なことに気を取られていると、肝心なことを忘れていて後で大慌てです。どこか新米になった気分で、そわそわして落ち着きを取り戻すのが大変です。
私だけではないでしょう。あちこちで同じ思いをしている飼育係が何人もいる筈です。動物の出し入れがスムースにゆかない、食べる筈のものも食べてくれない、と秘そかに悩んでいるケースもあるかもしれません。
何の話をしているのか、といぶかしく思われますか。飼育係が動物を扱うのにおたおたしているなんてどういうこと、とも思われますか。
実は、担当替えが実施されたのです。飼育係も動物もとまどっている、その中に私も入っている、そんな状況なのです。もっとも一番とまどっているのは、替わったらいきなり赤ちゃんが生まれた、それも人工哺育せざるを得なくなったりした飼育係でしょう。