95号(1993年09月)4ページ
幼児動物教室
行楽シーズンの動物園を彩る歓声、それは幼児達の声です。仲よく手を握りあって、ライオンを見て、キリンを見て、ゾウを見て、驚いたり笑ったりのかしましい声は、かなり遠くまでひびき渡ります。
幼児達のふくらませている夢、それはいったいなんでしょう。動物にどんな思いを寄せているのでしょう。少なくとも、見るだけ以外の何かを期待している筈です。
そのような幼児達の心を思いやって始められたのが幼児動物教室です。開園して翌々年からの開始で、もう二十三年に近い歩みになります。紆余曲折を経ながらも、今日までのその流れは止まることはありません。
この後も更に発展するかしないかは、後を引き継ぐ私達と幼稚園、保育園の先生方次第でしょう。できる限り摘みたくない幼児達の夢、動物に触れて遊んだ時にもれる笑みは、私達に喜びを与えてくれると同時に大きな課題をも投げかけられているようです。