95号(1993年09月)8ページ
幼児動物教室【ウサギを抱く】
ポニーへの乗馬を待っているもう一班のグループは、ウサギを抱いています。少々もてあまし気味で、決して上手とは言えません。相手がいくら子ウサギでも、自分達も小さいのですから無理からぬ話です。
でも、さすがに扱い方を教わっているだけに耳を持って抱き上げる子はいません。いやがるかって、最高にいやがります。後ろ足を何度も激しく屈伸させて暴れます。
ただ、後ろから肩の下の辺りを持って抱き上げればいいのですが、どうしても持ち易いやわらかいお腹の部分を持って抱き上げてしまっています。幼児の力はか弱いので、苦しくはないでしょうが、ウサギにとってはいやな抱かれ方のひとつでしょう。
とは言え、それも勉強です。触って抱いて、時には苦しそうな表情やいやがる表情を見て、初めて生き物が分かるのです。ウサギさんには少しの間我慢してもらいましょう。