95号(1993年09月)9ページ
幼児動物教室【ヒヨコに触る】
ポニーに乗ってウサギを抱くのが終わると、次はヤギに餌を与えるのとヒヨコに触る班とに分かれて行動です。
生まれて三、四日の本当にひ弱なヒヨコを手のひらに乗せて、くるむように持たせるのですが、これが意外と上手に導けません。決して痛くはない筈のヒヨコの爪が痛いと言って、ぱっと手を離してしまう子が思いの他多いのです。
恐くないよ、ちょっとぐらい痛いのは我慢しようと呼びかけるのですが、ままならず落としたヒヨコを再び幼児の手のひらにのせてを繰り返して終わってしまう場合もあります。
比較的上手に抱いてくれた時は、ヒヨコのあれこれを説明し、時には問いかけます。
・ヒヨコの体温は非常に高いこと
・卵歯を使って卵から出てくること
・大きくなると危ないから決して家では飼わないこと
・オスとメスの区別、どちらが卵を生むか
・空を飛べるか飛べないか
・まぶたを閉じるのは上からか下からか
などを語り問うのですが、四人の内で私がいちばん下手です。幼児に語りかけるのはむずかしい。実感です。