でっきぶらし(News Paper)

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オオアリクイ沖縄より来園

当園では、一九八一年よりオオリクイを飼育し始めて、今までに5頭繁殖しています。以前お話ししましたように、オオアリクイは野生ではアリ等を食べているわけですが、動物園で飼育する場合、毎日アリを必要量用意するわけにはゆかず、その代用食を考え、飼育しなければなりません。
国内で今までにオオアリクイをどのくらい飼育してきたか調べましたところ、昨年の12月末までに57頭飼育されてきましたが、繁殖は横浜市野毛山動物園の2頭と当園の5頭だけという結果でした。
昨年11月に当園生まれのオスが王子動物園にいき、当園では、父親、母親そして娘の3頭のアリクイの飼育となっていました。そこで、この娘にあうオスをなんとか繁殖目的の為に貸出してくれる園はないだろうかと探していたところ、沖縄こどもの国より、貸出してもよいとの返事をもらい、4月11日にオオアリクイのオスが、沖縄より飛行機で羽田に到着そして車に積みかえて、夕方5時半すぎに来園しました。
獣舎への移動もスムースにゆき、けがもなく、ほっとしたのもつかの間、翌日より当園の餌(鶏肉のミンチ、犬猫用ミルク、ドックフード、卵黄、ヨーグルトを混ぜたもの)を与えてみたのですが、臭いをかいだだけで食べてくれません。
一日目は、旅の疲れと場所に慣れないせいかと考え、おなかがすいたら食べるだろうと思っていました。しかし、2日目もダメとなると少々あせりを感じました。大事なアリクイにもしものことがあっては・・・と。
沖縄では鶏肉ではなく馬肉を使っており、ミルクも人用ミルクを使っているとのこと。さっそく沖縄式代用食を与えてみると、ペロペロとすぐになめ始めてほとんど食べてしまいました。やっぱり!!
現在、沖縄式に当園の餌を少しずつ混ぜて与えています。
そして当園生まれの娘(ムチャチャ)とのお見合いはこれからです。お互いに気に入ってくれて、一日も早く二世誕生を皆さまに、いや、まずまっ先に沖縄こどもの国の皆さまにお知らせしたいと期待しています。

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