187号(2009年04月)1ページ
<旅立ちと新しい仲間>
子供動物園の人気者、ビルマニシキヘビ(♀14歳)のみなみちゃんが、群馬県にあるジャパンスネークセンター((財)日本蛇族学術研究所、通称ヘビ研)へ出園しました。
みなみちゃんは、体重が30kg、長さが4mとずいぶん大きくなってしまい、「サマースクール」や「ニシキヘビと記念撮影」のふれあいイベントなどに使えなくなってきてしまったので、第2の人生(蛇生?)を送るために旅立ちました。お嫁さん入りした先には多くの仲間たちがいるので、今後、繁殖も期待できそうです。
出園した「みなみちゃん」に代わって新しいビルマニシキヘビ(08.8.1生まれ)が仲間入りしました。名前は、「かんなちゃん」です。
まだ、1歳にもならないので、長さが85cm、重さ400gの小さな個体です。まだ、小さすぎてふれあいには使えませんが、子供動物園でいつでも見ることができます。夏頃には、ふれあいにデビューできるかも知れません。
野生のビルマニシキヘビは、オスで全長250〜350cm、メスは300〜450cmで、メスの方が大きくなります。最大は、飼育下(アメリカ)で全長823cmの記録があります。体色は茶褐色で、大きな斑紋が並んでいて、頭部の斑紋はアルファベットの「V」字状になっていますので、よく観察してみてください。
マレーバクの子供、ゲン(♂、07.7.2生まれ)が、お婿さんとして和歌山県のアドベンチャーワールドへ出園しました。
ジャイアントパンダで有名なアドベンチャーワールドでは、マレーバクの飼育は初めてだというこで、今年は大々的に宣伝をしていくそうです。白黒の体毛は、パンダとの共通点もあるのでしょうか。機会があればゲンちゃんに会いに行ってみてください。
熱帯鳥類館のジャングル展示室に、新しい仲間(クビワスズメ、イッコウチョウ、オナガカエデチョウ、オオキンカチョウ)が加わりました。
これらのスズメ目の鳴禽類の小鳥たちは、さえずるための器官である鳴管が発達しているため、ジャングル展示室に入るとにぎやかな鳴き声を聞くことができます。きれいな姿と同時に美しく元気なさえずりも楽しんでください。
鳥類の約1万種のうち、半分以上にあたる5千3百〜5千7百種がスズメ目というグループに属しています。そして、さらにその中のおよそ5分の3がさえずり、これらのさえずる鳥たちは、鳴禽類(ソングバード)と呼ばれています。
多くの鳴禽類において、オスだけが歌をさえずります。そのさえずりは、他の鳥類の鳴き声よりもかなり長く続く複雑な音声で、若鳥はおとなの鳥から学習しているといわれています。成鳥になったオスは、学習によって習得した歌を使ってメスに求愛し、メスがオスの歌を気に入るとつがいになるといわれています。
ブチハイエナ(♂、07.4.5生まれ)が埼玉県大宮公園小動物園から来園しました。当園にいる「ツキ」の実弟になります。もうすぐ2歳になりますが体重29kgと小さな個体です。ちなみに、ツキの体重は45kgですので、かなり大きさが違います。