Q. 日本平動物園はいつできたの?
昭和44年(1969年)8月1日です。
Q. 動物園で働いている人は何人?
飼育員や売店職員など全部で約60人、うち飼育員は約30人です。
Q. 動物園の広さ(面積)は?
駐車場を含めて、約13ヘクタールです。
Q. 動物園で一番人気のある動物は?
レッサーパンダやホッキョクグマ、アジアゾウ、フンボルトペンギンなどが人気です。
Q. 動物園では何種類の動物がいるの?
約130種類560点(頭・匹・羽)です(2025年4月1日現在)。
Q. どうやって、動物を集めるの?
他の動物園で生まれた動物を借りたり(ブリーディングローン)、 交換やもらったり(無償譲渡)することが多いです。購入することもあります。
Q. 日本平動物園の人気動物は?
園内アンケートでは、レッサーパンダ、ホッキョクグマ、アジアゾウなどが人気上位の動物です。
このほか多種多様な動物たちがいますので、あなたのイチオシ動物が見つかるかも!
Q. 飼育員の一日の仕事は?
動物の獣舎やプールの掃除をします。また、担当動物の観察やうんちの様子、エサの食べ残しの量などで健康状態を確認します。その他にも、エサの準備、獣舎の修理、看板作り、いろいろな機械類の点検なども行います。
Q. 飼育員や職員の休みはどれくらいあるの?
動物園は毎週月曜日と年末年始(12月29日~1月1日)が休園ですが、休みの日でも動物にはエサをあげていますので、働いている人がいます。職員は1週間に2日休みます。飼育員は2人でペアになって、相手が休んだときは、相手の担当動物の面倒も見てあげます。
Q. 飼育をしていて一番大変な動物は?
ゾウの世話は大変です。エサもフンも60kgあります。一方、ワタボウシタマリンなどの小さな動物も、エサを細かく切ってあげなければいけないので、なかなか大変です。
鳥は意思疎通ができないし、エサを食べないとすぐ体調を崩してしまうので気遣いが大変です。
猛獣の場合は、鍵をかけ忘れると命に関わるので、家に帰ってから不安になって確認に来たこともあります。
チンパンジーやゾウは人を覚え、とても賢いので、意思疎通が図れるまでが大変です。
どんな動物でも、動物が病気になったり怪我をしたりして、いろいろな世話をしなければいけない時が大変です。特に、死んでしまうような大きな病気の時は、夜も泊り込んで世話をすることがあります。
Q. この仕事を始めて一番うれしかったことは?
大好きな動物たちのそばに常にいられて、動物や自然の素晴らしさ、大切さを直接、皆さんに伝えられるのはうれしいことです。また、動物の子どもが生まれて、すくすく育ってくれることはとてもうれしいです。
Q. ストレスを抱えた動物がいたらどうするの?
ストレスの種類によりますが動物同士のトラブルの場合、部屋を別々にすることもあります。ただし、一度別々にすると、後で一緒に戻すことは難しくなります。
退屈が原因の場合には、おもちゃを入れたり、エサをこまめに与えたりします。こういう活動を「エンリッチメント」といいます。
Q. 動物が死んでしまったら、どうするの?
まず、死んだ原因を調べるために、解剖します。他の動物にうつる病気だったら大変ですし、死んだ原因がわかることで、もっといい飼育方法が分かるかもしれません。次に、焼却します。人間で言えば火葬です。貴重な動物の場合、剥製や骨格標本という形で、保存することもあります。これらの剥製や骨格標本はビジターセンターにあります。動物園では、毎年秋分の日に、動物慰霊祭をやっています。その1年で死んだ動物を思い出して、そのリストを動物慰霊碑の下に保管するのです。動物慰霊碑は、オオアリクイ舎と池の間にあります。
Q. 動物園ではなぜ絶滅寸前の動物を飼育しているの?
日本平動物園では、アムールトラや、カンムリシロムク、レッサーパンダやフンボルトペンギンなど、たくさんの絶滅危惧動物を飼育しています。 これらの動物種を保護するために、日本中あるいは世界中の動物園が連携しています。このような活動を「種(しゅ)の保存」と呼び、日本平動物園では日本中のレッサーパンダとオオアリクイの「種別計画管理者(コーディネーター)」を担当しています。
Q. 動物はなぜ減ってしまうの?
色々な原因がありますが、人間による影響として「密猟」や「外来種の導入」のほか、開発による野生動物の生息地の破壊、昨今の異常気象等による生息環境の変化などが挙げられます。
Q. 絶滅しそうな動物を救うために、できることは?
色々な方法がありますが、これさえすればOKというものはありません。何が必要なのかよく調べること、それが今一番大切だと思います。
動物を守る上で一番大切なものは、自然界のバランスです。何か1つの動物を守るには、その動物だけでなく、その動物が関わる自然界(生態系と言います)全体を守らなくてはならないのです。
動物を守るには、その動物がどういう暮らしをしているのか調べ、必要な物を確保しなければなりません。その場所で暮らしている人と、うまく共存できるような仕組みづくりが必要です。生息地でうまく守れない場合、いったん動物園などの飼育環境下で繁殖させて、増えたら野生にもどすこともあります(日本のトキやコウノトリがそうです)。直接、動物に関わらなくても、このような活動に募金を送ったりするのも重要な活動です。