2015.05.20
【ブログ】小型サル舎の見える化計画①
日本平動物園の小型サル舎には、知る人ぞ知る、
国内では大変珍しい希少なサルのコレクションが揃っています。
しかし、古い造りの獣舎であり、サルも小さく見つかりづらい(知名度も低い)ので、
なかなかお客さんにじっくり見てもらえないのも事実…。
少しでも彼らの魅力を伝えるため、この春から小型サル担当になった飼育技師(♂)の
取り組みを少しずつ紹介します。
今回は第1弾、【エリマキキツネザルとヒゲサキ編】です。
「小型サルに興味のないお客さんでも、動物がエサを食べていれば足を止めて見てくれるのでは?」
そこで、彼らがエサを食べる所を近くで見てもらおうと、
GW前にお客さん側のフェンスにエサ台を設置しました。
非常にシンプルな木製のエサ台ですが、エリマキキツネザルはエサを食べる時はもちろん、
天気の良い日には台の上に寝転がり、シングルベッドとしても活用してくれています。
一方のヒゲサキは、台の上でエサを食べながら交尾をしていることもあり、
こちらはダブルベッドとしても活用してくれているようです^^;
ヒゲサキのジャワ(♂)とキーマ(♀)は、日本で初めて繁殖に成功したペアで、
これまでに4頭の子を産み育てました。
現在は4頭目の仔(クミン・♀)と家族で暮らしており、
遊び盛りのクミンは、エサ台の上でピョンピョン飛び跳ねて遊ぶこともあります。
2種類のサルのエサ台兼ベッドの使い方にも注目してみて下さい。