飼育日誌

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【ブログ】ハイエナさんに骨のプレゼント

11/3(祝)に秋の動物園まつりのイベントとして、
ブチハイエナ2頭に

牛の肋骨(うし の あばらぼね)を1本ずつあげました。

写真① おやつのほねが楽しみで仕方のないセレンくん

ブチハイエナは『いじきたない』『よこどりをする』と悪いイメージが先走っているところがあるので、
いつもガイドで、

『ブチハイエナはあごの力と消化力が強いから、ほねまで食べられるんです。
そこからいじきたないイメージがついてますが、サバンナのおそうじというだいじな役割なんです。』

という話と、

『ブチハイエナはたくさんの鳴き声を使い分けてなかまとコミュニケーションをとり、
連係プレーができるので、自分たちでえものをとれるんです。』

という話をしています。でも今回は話だけでなく、
10以上もあるハイエナの鳴き声の一つを聞いてもらい、
目の前でほねを食べられるがんじょうなあごの力を見てもらいました。

まず、鳴き声ですが、ハイエナはなかま同士でエサの取り合いをする時に、
『フゥルルルル』と高い声で鳴いて「これはぼくのだぞ!はなして!」
と主張する声があります。
お客様にこの声を聞かせるため、少しだけ、つなひきならぬ骨引きを私とハイエナでやってみました。
「あんまりいじわるするとかわいそうなので、少しだけですよ。」
と、お客様にはご説明したのですが、
すみません。見栄をはってウソをつきました。
力の強いハイエナ相手に、(あぶらでべとべとの)ほねをハイエナと取り合いをして
長い時間もたせる力は私にはありません。
本気のハイエナに予想以上に早くほねをとられてしまい、
けっか4秒しか、鳴き声を聞かせることができませんでした。
ですが、そのたった4秒に「おおおっ」とよい反応をいただけたので、
しっかりと聞こえたようでよかったです。
(ちなみに普段は取り合いの機会がないのでこの声では鳴きません。)

素直なハイエナたちはいじわるされたことも気にせず、
もらった骨に一心不乱。(写真②③)
バキバキとよい音を立てて、ツキくんが25分、セレンくんはたった15分で
牛の肋骨を1本を完食しました。

ハイエナのガイドはいつも『イメージ向上』をテーマに気合をいれて行っているのですが、
ほねをバキバキと食べ続けるハイエナのすがたを見たお客さまは
「やっぱりハイエナってこわいね~」と言って去って行かれました(T^T)
そんな反応をよそにハイエナたちは、久々のおやつがよほどうれしかったらしく、
その日1日楽しそうに放飼場を走り回っておりました。

体調管理をしながら機会を見てまた行うつもりですので、
興味がある方はハイエナへアンテナを伸ばしながら待っていてください。

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