2018.04.29
【ブログ】レッサーパンダ エンリッチメント試行中
レッサーパンダのエンリッチメントに挑戦中です。
エンリッチメントとは、
「動物福祉の考えに基づき、動物たちの“より幸せな暮らし”を実現させるための取り組み」のことです。
現在レッサーパンダ飼育棟で暮らしているシー(メス)は、
人工哺育で育ったこともあり、飼育担当者が大好き。
食事の時間が近づいてきたり、飼育担当者の気配を感じたりすると、
扉の前でそわそわそわそわ…行ったり来たりを繰り返しています。
そこで、簡単なフィーダー(エサ入れ)を作り、
「エサを食べる時間の延長」と「退屈な時間の短縮」が出来ないか…??と考えました。
試作品1号として、今週からボトルフィーダーを試しています。
作り方は、透明なボトルに細かく切ったリンゴを入れ、ロープで吊るすだけ。
ボトルを揺すったり動かす事で中のリンゴが少しずつ落ちてくる、という簡単な仕組みです。
今のところ、シーはフィーダーに興味を持ってくれていて、
リンゴが出てくることがわかると15~20分ほど夢中になっていることもあります。
一見、とても楽しく遊んでいるようにも見えますが、
本当に良いことなのかどうかはじっくり考えないといけません。
(エサが食べづらくなったことをストレスに感じる場合もあるかもしれません)
まだまだ試行段階で、毎日ご覧になれる訳ではありませんが、
安全性・耐久性・効果などを検証しながら続けてみたいと思います。