飼育日誌

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【ブログ】オランウータン「ジュリー」日記⑧

オランウータン「ジュリー」日記⑧

ジュリーも少しずつ健康管理のためのトレーニングを始めています。
まずは日々の健康管理に欠かせない体温測定から。額を柵の近くに出してもらい、非接触式の体温計で測ります。
最初は体温計が気になるのか舐めたり指で触ったりしていましたが、飼育員が額を触ってここだよ、と教えたり、自分の額で測るふりをして見せたりすると、なんとなく理解してくれたみたいです。
最近では毎朝測ることができるようになりました(だいたい36.5℃くらいです)。

次は口の中をチェックするため、口を開けるトレーニングです。
確かミンピーに教えた時は、飼育員が大きく口を開けて見せて真似させたような…現在は感染症対策もあり飼育員は常にマスクをして接しているので、この方法はできません。
そこでターゲットトレーニング(ターゲット(的)となる棒の先などに口や手を触れさせるトレーニング)の応用で、木の棒を2本使い、唇に付ける練習→2本の棒の間隔を少しずつ空けていく、という順序で行いました。
これはまだ練習中で、現在は唇は開けるけど歯は閉じていて、口の中はあまり見られないという状況です。逆に器用だな…と思います(笑)
歯磨きのトレーニングもできるよう、木の棒を時々歯ブラシに替えたりしています。

それから、腕に注射器をあてる練習も始めました。これはジュリーの得意分野なのか、早い段階で注射器を見せただけで腕をこちらに向けてくれるようになりました。
どんな動物も痛いことをされるのは嫌だと思いますが、銃や吹き矢を向けられて恐怖を感じながら薬を打たれるよりも、トレーニングをすることで自分から打たせてくれる方が動物の負担は少ないのではないかと思います。実際、オランウータンは人間よりも痛みを感じにくいのか、練習用の注射針(先端を少し曲げて刺さらないようにしてあるもの)ではありますがかなり強めに押し当てても、ほとんど気にしていない感じがします。今は上腕に筋肉注射をする練習だけですが、今後は採血の練習もしていきたいと思っています。

ジュリーは人間好き、おやつも大好き、というトレーニング向きの性格なので、比較的スムーズにトレーニングを進められています。これからもこつこつ続けていきたいと思います。

写真1、2:体温測定
写真3:口を開ける練習中

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