先日の休園日に、ゴマフアザラシの爪切りを行いました。
日本平動物園の３頭のアザラシは、毎日餌の時間に体調管理のためのトレーニングを行っています。
♂のソラとソウヤは、このトレーニングのときに爪切りをさせてくれるのですが、♀のシズはトレーニング中に爪切りをするのが難しいため、１年に１回捕獲して爪を切っています。

泳ぎの得意なアザラシを水中で捕獲するのは至難の業なので、水を抜いたプールの底で作業を行います。
深さ６メートル以上もあるプールの底へ、はしごで下りていきました。
アザラシも飼育員も怪我をしないように、盾を使って追い込み、毛布を被せて保定します。
屈強（？）な男性飼育員５人の力でも、なかなか抑えることができないくらいのアザラシの力強さに驚きました。
ふだんあまり聞くことのないアザラシの声ですが、このときばかりは大きな声をあげて逃げ回ります。
「ごめんね、ごめんね、、、」と言いつつ、なんとか爪切りを完了させることができました。
いつものトレーニングで爪切らせてくれれば、こんな思いしなくても良いのにね～・・・なんて、そんな理屈はアザラシたちには通用しませんよね・・・

となりのプールで遊んでいたロッシーは、興味津々でこちらをのぞき込んでいました(^^;)