飼育日誌

一覧へ戻る

« 次の記事へ前の記事へ »

【ブログ】アクシスジカの角

動物園にいる動物たちをみていますと、私たち人間とは大きく異なる、様々な姿・形をした動物たちがいることがわかります。

鼻の長いゾウ、長い首をしたキリン、ふわふわの羽毛で覆われた鳥たちなど、動物たちの様々な姿かたちを見ると驚くばかりです。

その中でも「角」のある動物というのも、私たち人間にはない体のつくりをしている動物です。

わたしたち人間では、角が生えている人はいませんよね?(まあ中には、角が生えてくるぐらい人を怒らせることはあるかもしれませんが。)

その角の生えた動物、日本平動物園では多く見ることができます。

キリン、バイソン、サイ、ヤギ、バーバリシープ、アクシスジカなどなどです。(これらの角は、それぞれまた形や質などが違って面白いのですが、詳しく話すと長くなるので、また別の機会にご紹介しましょう。)

特にシカの場合、シカといえば「角」というくらい、シカという動物を特徴づける体の一部分です。

シカの角は、その顔の大きさに対して、とても大きく長い形をしています。立派な角を持つオスジカは風格さえ感じられます。ちなみにシカの角は大人のオスにしか生えておりません。

こんな立派なシカの角ですが、実は一年に一回生えかわります。これはシカの仲間の特徴で、どうして毎年毎年生えかわるのか、はっきりとした理由はよくわかっていないんですね。

ともあれ、この角が生えかわるという一年に一度のビックイベントは、ちょうどこの冬の時期に毎年訪れるのですが、

今年は一昨日、その日が訪れました。

朝、アクシスジカの部屋にやってくると、前日まであった立派な角が地面に落ちておりました。

落ちた角を机の上に並べて写真を撮ってみることに(写真①)。

2枚目の写真は、今回落ちたアクシスジカの角とニホンジカの角を並べて撮ってみました(左はアクシスジカ、右はニホンジカのものです)。

アクシスジカは世界一美しいシカと言われておりますが、その角もニホンジカに比べると細長く、美しく感じられる気がしました。

角が無くなってしまって、ちょっと物悲しげなオスジカではありますが、角がないオスが見られるのもこの時期だけですので、

ぜひアクシスジカに会いに、日本平動物園に来てみてはいかかでしょうか!

« 次の記事へ前の記事へ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ