オランウータン「ジュリー」日記⑥

ジュリー日記④で、ジュリーはヨーグルトを自分で食べると書きましたが、最近食べ方がさらに変化しています。

ジュリーがだいぶ環境に慣れてきたようなので、少しずつ遊び道具をあげてみています。メスのミンピーは布やバスケットなどたくさんの道具を使いこなしていますが、ジュリーにとっては初めて触るものがほとんど。布やプラスチックなどを誤って食べてしまったり、壊して割れてしまった破片などで怪我をしたりすると大変なので、安全に遊べるかどうか確認をしながら、少しずつ道具を試しています。
今のところ、布、簡単に割れない硬めのボウル、同じく硬めのプラスチックのコップ、そして大きなザルは大丈夫なようです。
布はいつも使っている麻袋のようにくるまったり敷いたりして使ってくれるかな、と思っていましたが、ジュリーは麻袋の方がいいみたいで、だいたい放置されています…
大きなザルはとても気に入ったようで、一度渡すと2〜3日持ち歩きます。出舎や入舎のときには、ザルに麻袋や青草などを詰め込んで運んでいるので、カバンにお弁当とハンカチを入れて出勤するみたいだなぁと思いながら見送っています(^^;;

さて、これらの道具を渡すようになってから、ジュリーのヨーグルトの食べ方が変化しました。いつも通りスプーンでヨーグルトをすくうと、それを自分の持っているボウルやコップに移し替え、ハンモックへ持ち帰ってゆっくり食べるのです。ヨーグルトだけでなく朝のミルクも、ここに注いで！と器を差し出してくることもあります。まさかのテイクアウト方式…本当に賢くて驚きます。

それを向かいの部屋から見ていたミンピーも、真似して自分のコップを持参でミルクをもらいに来るので、飼育員は思わず笑ってしまうのでした(^▽^;

写真１：お気に入りの大きなザル
写真２：ジュリーが遊んだ後のザル
写真３：ヨーグルトをコップに移し替えています