飼育日誌

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【ブログ】レッサーパンダの同居 ホーマー・ガオガオ編

さて、前回のブログではカズとニコの同居の様子をお伝えしましたが今回は縞縞(ガオガオ)♂とホーマー♀の同居の様子をお伝えします。

2023年最初の同居は、同居開始前に細かく切った生サツマイモをガオガオに与えるところから始めました(笑)

どうもガオガオはお腹が空いていると余裕を無くしやすいのと、常にお腹が空いているので同居直前にお腹に溜まりやすい餌を与えてみることにしました。

ホーマーは生のサツマイモを食べないので食べ残しが見つかっても取り合いにならないようにこちらのチョイスです。


さて同居開始。初回なので30分くらいです。

いつものことですが、ガオガオが『ガウッ』と吠えて走って逃げていくところから始まります。

この態度にホーマーも警戒をあらわにし、ガオガオを正面から見すえて警戒しているような鳴き声で訴えます。

悲しいかな、いつも通りです。

ですがこの日はガオガオにいつもより落ち着きがありました(笑/担当談)


少しづつホーマーに近づき距離を縮めるガオガオ。

お腹は空いていないはずなので竹を食べるのはフェイクです、きっと。


ほら、こんなに近くに寄れました。


もちろん、何度か休憩を挟んでいます。

ずっと竹を食べているホーマーの周りで何度も行ったり来たりをするガオガオ(笑)


休憩中にはホーマーが歩いたところの匂いをかいで恋鳴きする姿も見られました。

ガオガオは恋鳴きをするタイミングがいつもご飯前の時間だったので、本当に恋鳴きか、それとも餌の催促なのかがあやしかったのですが、今はお腹が空いていないはず!

今まで聞いた恋鳴きに比べると随分小さく弱々しい鳴き声でしたが、恋鳴きは恋鳴きです。

気持ちも高まってきたところで再度ホーマーに近づきます。


とうとうこんな近くで一緒に竹を食べることができました。

この後、目に見えて転位行動(*1)が減りました。

 

ですが、これで終わりとはいきませんでした。

この後、お互いに死角で気づかず急接近してしまい、そのときガオガオが咄嗟に『ガウッ』と吠えてしまいました。

ちょうど飼育員の場所からはホーマーの顔は見えませんでしたが、きっと機嫌の悪い顔をしたと思います。

この後ガオガオの転位行動がまた始まってしまいました。

思うようにはいきませんね。

3歩進んで2歩下がるような同居開始でしたが、まずまずであったと思います。

今年こそガオガオが上手にホーマーのそばに行けるように見守ってください。

 
 

(*1 動物が困ったときにその状況とは関係のない行動をとって心を落ち着かせる行動のこと。人間が困ったときに頭をかくのも転位行動。ガオガオの場合はグルーミングがよく見られる。)

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