本日のお昼過ぎにジャガーの小春が大阪市にある天王寺動物園に出園しました。小春は、2021年11月26日に当園で生まれた双子の姉です。双子の妹の小麦は、日立市にある、かみね動物園に出園しています。小春といえば、堂々としているけど、甘えん坊で、仕草も愛くるしいイメージですが、双子の妹の小麦が出園した際、とても頼もしかったのを思い出します。それは2022年７月に小麦が出園したあと、母親の小梅は２週間程、放飼場などで小麦を探しまわって歩いたり、鳴いたりしていて少し落ち着きがありませんでした。一方小春は、いつもと変わらず堂々としていて放飼場の主となっていました。しばらく様子を見ていると、小春は母親の小梅に、いつもならそこまですり寄っていかないのに意識的に何度も自分からすり寄っていきました。不安そうな小梅に「大丈夫、わたしがいるよ！」って何度も言っているように見えました。その行動は、小梅が落ち着くまで続き、小春の優しさが垣間見えた日々でした。

ジャガーは１才半～２才で母親から独立して単独で生活していく動物といわれています。小春は、２才近くになっても、隣の寝室に小梅がいるのにも関わらず、よく寝室で「ピャア・ピャア」と鳴いていました。その声は猛獣館内の通路にまで響いていました。大好きなお母さんから色々なことを学んできた小春、これからも成長を応援しています。

母親の小梅も約２年間の子育て、お疲れさまでした！
みなさま当園で親子の成長を見守っていただきありがとうございました！！

 

 

写真１：生後約１か月半の小春

写真２：おもちゃを見上げる小春

写真３：「肉球でありがとう」の小春