赤い頭と白い羽根で雪原を舞う
タンチョウ
鳥綱 ツル目 ツル科
日本平動物園では
♀ セイコ 1995年4月27日生まれ
♂ ずわい 1996年4月30日生まれ
国内では留鳥として北海道に生息しています。国の特別天然記念物です。お尻の所が黒いのは、尾羽根ではなく翼の先端が黒く羽根をたたんだ時、ちょうどお尻の所にくるからです。ちなみに尾羽根は白色です。
一般的には
【生息地】
日本(北海道東部)、ロシア、中国、湿原草原
【食べ物】
(自然)雑食性、魚、水生動物、草の種子
(動物園)アジ、ワカサギ、ツルペレットなど
【大きさ】
全長:140cm 体重:6.3~9kg(オスのほうが大きい) 翼開長:240cm
【寿 命】
約30年(飼育下36年)
【生息数】
昭和27年ごろは数十羽(釧路湿原) 現在800羽 特別天然記念物
【特 徴】
鳴き声は大きく甲高く、数km先にも聞こえる。頭のてっぺんが赤い(羽毛がなく皮膚が血液で赤く見える)。
【生 態】
1回の繁殖で2個の卵を産むが、育つのは1羽で弱いほうのヒナは死亡率が高い。繁殖の縄張りを持つ湿地のヨシを積み重ねて巣を作る。雛は早成性で3日後には巣を離れ、100日後には飛べるようになる。本来は渡り鳥だが、日本では留鳥。求愛のために美しいダンスをする。
【備 考】
日本では昔から縁起の良い動物として親しまれ、江戸時代には「ご禁鳥」として保護されていた。昭和27年に特別天然記念物に指定された。飼育下では国際的に血統を管理されており、登録業務は日本が担当している。釧路湿原はラムサール条約にも登録されている。
飼育日誌より
2024.10.14
タンチョウ セイコ(♀)ずわい(♂)ミルワーム10匹ほど与える。♀、食べたそうにしているが♂にすべてとられる。
2024.09.07
タンチョウ セイコ(♀)ずわい(♂)PM、木のボールにミルワームを入れて与える。♂、ボールはつつかず零れたミルワームを食べる。♀は近づかない。
2024.07.05
タンチョウ セイコ(♀)ずわい(♂)日中2羽一緒に池に入っている。
2024.05.24
タンチョウ セイコ(♀)ずわい(♂)夕方、2羽でグルグルと小さく鳴き合っている。
2024.04.14
タンチョウ セイコ(♀)ずわい(♂)交代で抱卵している。
でっきぶらしより
- 2024/09 279号 タンチョウ*リスタート
- 2019/10 250号 立ちはだかる白い影
- 2003/09 155号 タンチョウの子巣立ちまもなく
- 2001/03 140号 お嫁さん来園でにぎわう動物園
- 1997/03 116号 動物園実習を行なって
- 1996/07 112号 あらかると 「タンチョウはやっぱり赤が好き!?」
- 1995/09 107号 動物の変身(鳥類編)【タンチョウ】
- 1994/05 99号 明日を信じて◎タンチョウ、産ませられなくて
- 1989/07 70号 一九八九年繁殖動物を追う 松下憲行【タンチョウ 着実に繁殖】
- 1989/05 69号 フライングの無法者【初代の無法者】