飼育日誌

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サバンナにすむツル

ホオジロカンムリヅル

鳥綱 ツル目 ツル科

日本平動物園では

頭頂部の飾り羽、長い首、巨大な体で、フライングメガドーム内で圧倒的な存在感を示しています。よく高い木のてっぺんや、中央デッキの屋根の上に止まっています。仲間でまとまって行動します。

一般的には

カンムリヅル( Black Crowned Crane)とよく似ている。

【分布と分類】
Crested CraneとSouth African Crowned Craneの2つの亜種があり、前者はウガンダとケニヤ南部からジンバブエ北部とモザンビーク北部にかけて分布し、後者はアンゴラ南部とナミビア北部から東へボツワナとジンバブエにかけてまでと南アフリカ共和国南西部に分布している。

【形態と生態】
全長100‐110cm。体重3000‐4000g。翼長180‐200cm。虹彩は薄い灰色から青色を呈している。黄色い王冠のような飾り羽がある。カンムリヅルと異なる点は、薄い灰色の首筋を持ち、喉と肉垂部分がより赤い。頬は白いが、繁殖期になると頬が赤く染まる。幼鳥は一般的に灰色、冠と首すじは茶色。体は灰色から茶色の間。茶色の虹彩を持つ。Crested CraneはSouth African Crowned Craneよりも頬の赤い斑点がより赤い。本種とカンムリヅルだけがツルの仲間の中で木の枝に止まることができる。

【生息地】
沼地や湿地、サバンナの混合地に生息する。人の手の入った牧草地、畑、灌漑(かんがい)池などでも見られる。渡りは行わないが、環境が悪くなると移動する。

【食 性】
雑食性で、草やバッタ等の昆虫、カエルやトカゲ、カニなどの小動物を採食する。脚で草地を踏み、驚いて飛び出した昆虫を素早くついばむ。

【繁 殖】
繁殖期は、雨の影響で変化するため、生息地によって異なる。湿地やその周辺に、牧草やスゲの根のような細い植物を積み重ねてならした巣を作り、巣の周辺は植物で囲い目隠しとする。産卵数は1~4個。抱卵期間は28~31日。育雛期間はばらつきがあり50~100日。性成熟は3年である。

飼育日誌より

2016.09.23
ホオジロカンムリヅル ヒナ2羽元気良好。親の体の1/3くらいの大きさに成長している。

2016.08.26
ホオジロカンムリヅル ヒナ、元気良好。体に比べて、足の比率が長くなってきている。

2016.08.19
ホオジロカンムリヅル ヒナ、元気良好。2羽とも親の後をついて歩いたり、泳いだりしている。浮島は浮きが邪魔して上がれないが、岸には自力で上がれていた。

2016.08.18
ホオジロカンムリヅル ヒナの2羽目が孵化していた。16日生まれのヒナが岸まで泳いでいた。

2016.08.16
ホオジロカンムリヅル 昼に1羽孵化していた。動いていて、元気そうである。抱卵中の1卵は抱いているが、ヒナを世話している所は見られず。夕方、餌場にミルワームを撒いておく。

でっきぶらしより

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