オレンジ色のクチバシ&角
サイチョウ
鳥綱 サイチョウ目 サイチョウ科
日本平動物園では
タイ南部から、マレーシア、スマトラ島、ジャワ島、カリマンタン島の熱帯雨林に生息しています。繁殖期になるとメスだけが樹洞にこもり、巣穴入り口を泥などでふさぎ、オスから給餌を受けて子育てをするという特異な習性を持っています。
当園では1989年から飼育を始め、展示と共に繁殖に努めて来ました。以後なかなか繁殖には至りませんでしたが、2002年3月に日本で初めて繁殖に成功し、2羽の雛が巣立ちました。その後2004年8月にも2回目の繁殖に成功し1羽の雛が巣立ちました。
親鳥にあるサイのような角は雛のうちはまだありません。
一般的には
【生息地】
タイ南部からマレーシア、スマトラ島、ジャワ島、カリマンタン島の熱帯雨林。
【食べ物】
(自然)いちじく、木の実、昆虫、小動物
(動物園)果物、パン、ドックフード、卵黄
【大きさ】
全長:90~125cm 体重:1~3kg
【寿 命】
約30年
【特 徴】
大きな嘴に上に反った大きな突起を持つ。重そうだが、中はスポンジのようになっていて非常に軽い。オスは眼球がオレンジで、メスは青い目の周りに赤いリングがある。尾羽に太く黒い帯がある。
【生 態】
繁殖期は1月下旬から5月下旬。卵数は1個。抱卵40日ふ化後80日で巣立ち。雌が樹洞に入り嘴だけ出るようにして巣穴の入り口を糞や羽でふさぎ産卵、抱卵し、ヒナをかえす。この間は雄がエサを運ぶ。ヒナが成長すると雌は入り口を壊して外に出て、残ったヒナが入り口をふさぎ巣立ちを待つ。
飼育日誌より
2024.11.28
サイチョウ 手差しでジャイアントミルワームを給餌する。
2024.10.30
サイチョウ(♂) 採食良好。獣舎に入ると後をついてくる。
2024.10.12
サイチョウ(♂) 嘴の上にあるカスクの表面が剥がれている。下から新しい面が見えている。
2024.09.05
サイチョウ (♂)ジャイアントミルワーム3匹手差しで食べる。
2024.02.20
サイチョウ さむ(♂)トマト、ブドウのみ完食。パインは投げると食べる。